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 第22回 講演会「なるほど!なっとく!!高次脳機能障害」参加のお礼

 

 平成31年1月12日、今池ガスホール(名古屋市千種区今池 今池ガスビル9階)にて東京慈恵会医科大学教授 渡邉 修氏および、愛知県警察本部から2名の講師をお迎えして「第22回なるほど!なっとく!!高次脳機能障害」を開催いたしました。

当日は282名ものご参加をいただき、無事終了することができました。 高次脳機能障害をお持ちの当事者たちの希望が高いにもかかわらず、制限されることの多い「自動車運転」は、現代社会において身近な生活ツールであるだけでなく、「働く」場面において求められることの多い免許であるため、高次脳機能障害=運転不可となってしまうには問題も多いのですが、では「運転不可」とする根拠はどこにあるのかを障害の特性から考えてみる機会を持ちたいと考えました。と、同時に、高次脳機能障害という診断がついてもどのような場合、どのような受傷状況ならば「運転可」となるのかを当事者、家族、支援者が共通認識を持つために学び合える機会にできたらと、今回のテーマを、「高次脳機能障害のある方の自動車運転について」としました。

 


  第一部の講師、渡邉先生からは高次脳機能障害の特性からくる自動車運転の危険性と、これまでのご経験や諸外国を含めた知見に基づく自動車運転可否についてのお話をいただきました。また、第2部の愛知県警運転免許適性相談係の講師からは、適性相談の重要性を基軸に、医療機関との連携や個別の相談についてのお話がありました。3名の講師のお話を受けての質疑応答は、50分という長めの時間を設定しましたが、時間一杯まで質問があり、医療の抱える悩みやご苦労、家族としての困惑や医療への期待、当事者の戸惑いと今後の技術発展に対しての期待等々の質問に対し、檀上の3人の講師それぞれの真摯で的を得たお答えをいただいての3時間半となりました。

 


 今回は、特に医療職に関心が高く、参加者の実に40%の方が医療関係者でありました。医療職の参加割合は、これまでの最高が29.8%(平均18%)であることからも、医療現場の方に高次脳機能障害のある方の自動車運転というテーマに関心が高かったことがうかがわれます。  今後、自動車の運転について取り上げなければならないケースが出てきても、医療、家族、行政と一緒により良い解決に向けたヒントが得られたのではないかと考えます。 アンケートでは、ほとんどの方が今後も講演会への参加を希望すると答えていただいており、改めて啓発活動の必要性を感じています。ご期待に応えるべく、来年度以降も、高次脳機能障害にお悩みのご本人、周囲の方たちとのかかわりの中から課題の解決や関心事をテーマに取り上げ、講演会を開催してまいりたいと存じます。 当事者ご家族も含め、行政機関をはじめとする各方面でご活躍されている281名の皆様が、ご多忙のなかご来場頂けましたことへ感謝いたしますとともに、後援名義使用へのご理解ご協力を賜りました愛知県はじめ名古屋市、豊橋市、岡崎市、並びに愛知県作業療法士会、愛知県言語聴覚士会、関係者の皆様に、改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

                                  平成31年1月12日
                                  特定非営利活動法人
                                  高次脳機能障害者支援「笑い太鼓」
                                  理 事 長   河 合 秀 矩

 

 

≪参加者内訳≫

行政・・・ 2名

医療・・115名

福祉・・・61名

家族・・・43名

当事者・・52名

学生・・・ 1名

その他・・ 7名

合計・・281名

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